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漸く全員が集まり、昼食の時間が始まった。
竜聖も当たり前の様に一緒にテーブルについているのだが、誰も何も言わない
ずっと真絹の側から離れず、手伝っているのか邪魔しているのか謎である。
「明慶様、柳ヶ瀬様、この2人は今後どういたしますか?暫く別邸に住まわす
事も出来ますし。」
自分達は事実上、この男たちの妻となった。つまりこの睡蓮からは出ていかなければならない。
真絹もここには住んでいない、竜聖の家からここに通っているのだ。
この睡蓮は純粋にオメガの為の街なのだ、番関係を結んだオメガはここには住めない。
「そうですね、俺はこのまま芙蓉を城へと連れて帰る気でいますが・・・
柳ヶ瀬はどうする?木蓮もお前と同じようにするのが一番いいかと思う
こんなに仲がいいんだから離れてしまうのは可哀想だ。」
柳ヶ瀬は自分の家もあるのだが、何かの時の為に明慶の側に部屋を与えられている、そこを使うかどうかは本人次第なのだが。
柳ヶ瀬は当たり前の様にそこに住んでいるし、妻を迎えた時の為にリフォームも終えていた。
自分達の事なのだが、訳の分からない話をされてきょとんとしてしまう芙蓉。
「わたくしも明慶様と同じ考えですので。木蓮にはわたくしの妻として、
これから芙蓉様の側にいてもらわなければなりませんしね。」
木蓮の方を見ながら柳ヶ瀬確認するように言っている。
木蓮はその言葉にうなずき、芙蓉の方を見てにこりと微笑む。
そして、芙蓉の前に跪いて言った
「私は芙蓉様をお守りする為、奥に共に参ります。ですからご安心下さい、
これからも側に居ていつでもあなたをお助けいたします。」
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