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大きな手が芙蓉の髪を優しく漉き始める、温かくてついうっとりと目を閉じてしまう。 髪を撫でていた手が頬に、首筋に、肩に・・・ 段々と下がっていくごとに、芙蓉の身体はビクビクと反応してしまう。 自分以外の手が触れたことのない身体。些細な感触にも敏感に反応してしまう 「はぁ・・・あっ、んっ」 聞いたことのない自分の声が耳から入ってくる、恥ずかしいのに気持ちよくて止めることが出来ない。 シャツのボタンを1つ1つ外されていくだけでも、身体の奥底が痺れていく。 不安がらないように、怖くないようにと、明慶は啄むようなキスをずっと落としてくれる。 羞恥と興奮で目に溜まる涙は、明慶を幻想的に映し、今行われている行為を美しいものへと変換させていく。 「――――っ!」 開けられたシャツから真っ白で誰も触ったことがないと分かるような滑らかな肌が現れると、明慶は息をのんでしまう。 自分の手に感じてくれているのだろう、肌は白いのに所々ピンク色に染まりつつある、控えめについている胸の飾りは、男を無意識に誘う美しい桃色だ。 くっきりと輪郭を表している鎖骨に触れると、彼はぴくっと反応し、恥ずかしそうに眼を閉じ、そっぽを向く そんないじらしい姿もただ明慶の雄を煽るだけなんてわからないだろう 細い鎖骨にキスを落とし、滑らかな肌に手を滑らせる。 ウエストの括れまで勝手に一気にすべってしまうほど、つるりとして、それでいて手の平にピッタリと吸い付いてくる。 絹の様な肌、という例えがあるが、芙蓉の肌はただの絹ではない。 一点物の、超高級品の絹だと思った。 桃色の可愛らしい飾りに唇を押し付けてみると、すぐに硬くなり、ツンと上を向く。唇ではさみコリコリと優しく扱き始めると 「はぁっ、あっ、んっ・・・やぁっ」 素直に漏れ出てしまう自分の声を抑えようと、右手の甲で自分の口を隠してしまう。 もぞりもぞりと腰を揺らし、無意識で雄を誘う姿はあまりにも艶麗で見蕩れてしまう。 お互いに初めての行為なのだから、優しく、丁寧に、大切に・・・。 明慶は壊れ物を扱うように優しく、優しく触れる。 自分の股間は既に痛いほどに起ちあがり、早くここから解放してくれと言わんばかりだったが、今はまだ我慢してくれと宥める。 もっとドロドロに、もっと淫猥になるまで甘やかしたい。 明慶は愛撫の手を緩めない、今度は舌先をツンと尖らせ、桃色の突起に押し当てるように舐め上げる。 可愛い口からは、嬌声がとめどなく溢れ、明慶の耳から入ってくるその声は興奮をどんどん高めていく。 芙蓉の身に着けているものをすべて剥ぎ取り、誰も知らない産まれたままの姿を堪能する。 頼りないほどの細い腰、こんな細い足でよくあんな舞が出来るものだと思えるほど細い足。双丘は明慶の手の中に簡単に収まってしまうほど小ぶりで柔らかい。
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