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優しく、優しく、波に揺られている様に・・・と思っているのだが。 気が付けば、芙蓉の歓喜の声にガンガン腰を振っていた。 パンっパンっと部屋に響き渡る肌同士がぶつかる音や、ひっきりなしに聞こえる芙蓉の嬌声。 しがみ付いていた手が何度も何度も力が抜けたように落ちていく。 明らかに芙蓉から漂う香りは甘く強いものになっているのだが、発情期ならばおりてきている子宮には会えなかった。 芙蓉の奥深くまで侵入した明慶の肉棒は遠慮なく内部をかき回し、熱を伝えてくる。 孔がドロドロに溶けたような感覚になっている芙蓉はされるがままの状態だ 明慶が腰を打つたびに、自分の口からは甘い鳴き声しか出ない。 「あ、あ、あんっ、もうっ、と、とまって・・・ぇ」 間髪入れずに襲って来る快感の波は脳内をぐちゃぐちゃにする。 あまりの気持ちよさに頬を伝う涙を明慶は獰猛な獣の様な視線を向けたままベロリと舐め上げる。 その舌の動きですら今の芙蓉には身体を震わすほど気持ちいいのだ。 明慶の腰は、一定のリズムを刻むのではなく、不規則にそして深さもバラバラで翻弄されるしかない。 弱くて気持ちのいい所でわざと腰を回転させるように動かし、とんでもない快感を与えてくる。 「だ、だめっ、だめぇ・・・、で、ちゃう!」 自分の幼い雄が限界を迎えている事を知っているのだろう、明慶はその大きな手で括れの少ない冠の部分を優しくこすり上げてくる。 体内ではとんでもなく大きな肉棒が暴れ、体外では小さな雄を刺激され、芙蓉のあたまのなかは真っ白になっていく。 ブルブルと震える両腿が限界を知らせ、一瞬息が止まるほどの大きな波が襲ってきた。 「っなぁぁっ!あ、あぁっ・・・あっ、あっ」 びゅるりと出された自分の白濁は明慶の手と腹に向かって飛び、彼を汚してしまったと思い、謝りたいのだが、もう何も言葉にできない。 「あぁ、芙蓉・・・なんて綺麗なんだ。」 芙蓉の艶めかしい姿に明慶は思わず耳元で囁く。 絶頂を迎えた今、彼の身体は些細な事でも敏感に感じてしまい、大袈裟なほどに身体を震わせ、甘い声を漏らす。 芙蓉の頭の中は、明慶の性が欲しいとねだっていた。 身体の中も外も明慶で染められたいと、はしたないと思いながらもその想いに支配されていた。 明慶を包み込む内壁は芙蓉の気持ちをダイレクトに雄に伝える様に、蠢き収縮を繰り返す。 「―――っ、そんなに、締めないでくれ。」 眉間に皺を寄せ自分の性を絞り出そうとする芙蓉に懇願する明慶の顔は、男の色香を贅沢なほどに振りまいていた。 それでも明慶の腰は止まらず、浅くつついたり、これ以上は入らないというほど奥に侵入したり・・・。 芙蓉の孔から溢れる蜜は、先ほどよりももっと大量に溢れ、淫卑な水音はますます響き渡る。 耳を塞ぎたいほど恥ずかしいのに、でもこの音を聞きたいと、聞いて欲しいと思ってしまう自分も居る事に驚いた。
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