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センパイは、僕に他に何か言いたいことがあったのではないか、と思った。でも多分、気のせいだと思う。いろいろ考えすぎだ。今日はやけに外の寒さが体に染みる。 ふと、佐奈のことを思う。 佐奈は今どうしているのだろうか。 だいじょうぶなのだろうか、、、。 佐奈に会いたかった。 ちょっと前まで繰り返していたように、また2人で笑い合いたかった。佐奈の無邪気な笑顔が浮かぶ。 もうそれは無理なんじゃないか。そう思うと、胸がギューっと苦しくなった。涙が目にいっぱいに溜まって行く、、、。 佐奈が心配だ。佐奈がいなくなったあと、僕は、佐奈のことをとにかく探した。行きそうな場所は全部調べた。でも、見つけることはできなかった、、、。 どうしようもなく寂しくなって、窓から外を眺める。偶然だろうか、夜空に浮かんでいるのは、綺麗な三日月だった。それを見た時、佐奈からもらった三日月のストラップが、心に浮かんで、、、ポケットにあるその温もりを、ぎゅっと握ってかみしめた。
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