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今は他の部員も出払っていて、室内には僕と外山の2人だけだった。 僕は外山がしている研究のことを聞いた。 ものすごく興味深くて、面白い研究だった。 「高崎センパイから聞いてるかもしれないけど、雪祭りって、人の心をよく反映するお祭りなんだよね。 お祭りを通して、漠然とはしてるんだけども、人は自分自身と無意識に向き合っていて、でもそれは認知されずに、結果を曖昧な印象として感じるんだ。 やってることは普通のお祭りなのに、不思議だよね。」 外山の話を聞いて、納得すると同時に、すごいと思った。 「あと、卒業生の研究に、面白いものがあってね。まあ少しオカルトチックな部分はあるんだけれども、、、。」 「ぜひ聞かせてよ!」 雪まつりに関することは、できるだけ多く知っておきたかった。自分の興味もそうだが、 何より、もしかしたらそれが佐奈のためになるかもしれないと思った。
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