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予言の腕くらべ
A「悪いわね、買ってもらっちゃって」
B「まさか雪が降るなんて予言できねぇよ……」
A「気象予言学の授業をちゃんと聞いてないからよ。この時期は人工太陽のメンテナンスが多いって教わったの、覚えてないの」
B「くそっ……リベンジさせてくれ! 行動予言学なら自信あるんだ」
A「あら、行予学なら私も得意よ? 負けるわけがないわ」
B「今日の昼メシがかかってるんだ。引き下がってたまるか」
A「結構な自信ね。いいわ。あなたの予言が的中したら、このパン返してあげる」
B「よーし。じゃあいくぞ……。
予言する! あなたは、そのパンを、食べる!」
A「何よそれ! そんなの行動予言でもなんでもないじゃない!」
B「行動予言に例外なし、って教わったの覚えてないのか? さあどうだ!? ちょっとでも食べるなら、パンは返してもらうことになるぞ?」
女の子は悔しそうな表情を見せたが、すぐに笑顔を輝かせて男の子に振り返った。
A「悔しいけど、予言は的中ね。私はこのパンを食べる。いただきまーす」
そう言うと、女の子はパンをぺろりとすべて平らげてしまった。
A「もぐもぐ。的中おもぐ、めでとうもぐ」
B「あ、ありがとう……」
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