第3部 Careless Whisper

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「勇真、違うの!今のは違うの!私、いつまでも勇真と一緒だから……ねっ」  必死に弁解をする私。 しかし、勇真の耳には全く届かなかった。 「ぬあああああーーーおおおおおおお」  勇真の空間を切り裂くかのような雄叫び! 私の全身を猛スピードで走り抜けていく戦慄!  私が、目を閉じた瞬間、勇真の体が破裂した! 私の体はまたしても、真紅に染め上げられた! 辺り一面にゆっくりと落下していく、勇真の体の破片……。 「ああああー。勇真。何で!何てことをー。あああああー。勇真ー。私と勇真は、一緒なんだよ!一緒なんだよ!勇真ー。貴方がいなくなれば、私もいなくなっちゃうんだよ!あああー。どうして?どうして?何故?勇真ー。何でー」  突然の出来事に、あたふたしながら叫び声を上げ、勇真の破片をかき集め、拾い上げようとする私! そう、私と勇真は生まれたときからずっと一緒だったのだ。 一緒に生まれたのだ! 二人一緒に! 下腹部から下半身がくっついた状態で! そう、私の体の部分のいくつかは、勇真と共有しているのだ! 勇真の死! それは、私の死でもあるのだから。 やがて、興奮が収まり始めたと供に、私の体から少しずつ抜けていく生命力……。                                                
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