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「勿論! 私とオスカルでは家の格が違いますし、感覚の違いもあります。それを少しずつすり合わせたり、時々喧嘩をしたりしながらここまで来たのです。私はいつも余裕がなくて……突っ走る性格ですし」
エリオットは恥ずかしそうにそんな事を言う。少しずつ言いごもる感じはむしろ可愛いのだが。
でも、仲よさそうな二人の間でもそんな事があるのかと思うと少し気が楽になった。
「何を、焦っているのですか?」
「あぁ……焦るというか、余裕がない感じがしていて」
呟いたリカルドは、最近の自分の気持ちを素直に伝えた。
「私の方が彼よりも年上なので、余裕をと思っているのです。リードしたり、もっと包み込む様な……。なのに現実は違っていて、彼がジェームダルから戻ってきたら余計に抑えがきかなくなっていて……求めてしまいがちになるんです」
自分で言いながら恥ずかしさに顔が熱くなる。徐々に俯いてきたリカルドに、エリオットは小さく微笑ましく笑った。
「いいではありませんか、求めても。チェスターですよね? 彼は拒むのですか?」
「拒みませんよ、彼は優しいから。でも……安息日前日だけだったのか週に二回になり、四回になりと増えていって。彼は毎日訓練もしているのに、負担になっているのではないかと」
「そんなヤワな体力はしていないと思いますが」
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