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「もぉ、何を想像したの? 今、イキそうだったよね?」
「ちが! 違うよぉ」
「まだ、先っぽにキスしただけなんだよ?」
「やぅん!」
また先っぽに優しく。こんなのじゃ満足しないのに必至に感触を追っている気がする。
舌がチロチロと粒を舐めて、ゆっくりと口腔に飲み込まれていく。そして、少しコリコリしている部分を唇で挟んで転がし始めた。
「んぁあ! やっ、はぁん!」
「ニップルピアスの穴、残っちゃってるね」
柔らかな唇で挟まれてクリクリされると気持ち良くて飛びそうになる。腰が既にガクガク震えて、前がトロトロになっている。
頭の中も蕩けてしまいそうで、フェオドールは甘えた顔をしてボリスを見ていた。
「ボリスがつけてくれるなら、ボク、いいよぉ?」
「その趣味はないけれどな……」
困ったみたいに言いながら髪を梳き上げたボリスの目が、耳元に留まる。そこにはピアスが嵌まっている。これは無理矢理とかじゃなくて、儀式用の服装に合わせてピアスをつける為に城の侍医に開けてもらったものだ。
「じゃあ、これならいいよ」
そういうとボリスも片耳の髪を耳にかける。そこにはキラキラ光っている金のピアスが嵌まっている。
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