【10】

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一方司は、都がいないことに気付いた。 「あれ?都は?」と言うと、優馬が「田村に呼ばれてたぞ?」と言い、お弁当を食べ始めた。 司が都を探しに行くと、俯きながら歩いている都を発見した。 「都っ!」と呼び止めると、都は顔を上げて泣きそうな顔で司に駆け寄ると司の胸に飛び込んだ。 「司くん、ゴメンなさいっ!」と言うと、堰を切ったかのように泣き出した。 司はビックリしながら「大丈夫だよ!気にすんな!」と言いながらなだめるたが、それでも泣き止まなかった。 針谷先生にいつも言われていたのが、女を泣かせる男は男じゃないと言われていたから司は慌てていつも行く屋上へと連れ出した。
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