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屋上に着いて都を抱きしめると、都はいくらか落ち着いてきた。
司はホッと胸を撫で下ろし、何があったのか聞いてみた。
すると都は、田村先生にされてきたことをありのまま全部正直に話したあと「私のこと、嫌いになったよね…?」とぽつり呟いた。
司は「嫌いになるどころか、ますます守らないとって思った」と言ったものの沸々と怒りが込み上げてきたが、都が仕事が決まったんだからここで問題を起こすと全てが台無しになると心配をした。
どうしたらいいものかと、司はこの日何かいい提案がないかと考えながら午後の授業を受けていた。
その真剣な司の顔を見て、理科の教員は真面目に聞いてると勘違いをしていた。
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