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「絢人さん...」
「由紀乃...」
「絢人さん、私で本当にいいんですか?」
「なんで?由紀乃がいいんだよ」
「嬉しい...です。でも...私なんて...」
「由紀乃?俺は由紀乃がいいんだ。由紀乃が可愛くて仕方ない...」
由紀乃は真っ赤になって俯く
彼女の隣に座り、由紀乃の頬を優しく撫でて
「由紀乃...俺、こんなに誰かを愛おしいと思ったことがないんだ。だから...俺の方が戸惑ってる...」
「絢人...さん...」
「気持ちは伝えたし、受けとめてくれただろ?」
「コクン...はい...」
「これからゆっくりお互いを知っていこう」
「私...普通の...取り柄のないOLですよ?絢人さんは社長で...釣り合わな...い...」
チュッ...
思わず口を塞いでしまった
(///ω///)
「絢人...さん...」
「そんなことは言っちゃダメだ。俺が見つけた可愛いウサギなんだ...由紀乃...」
由紀乃を優しく抱き締めた
「ウサギ?」
「いや...すまない...別にペットのような意味合いではなくて...」
「クスクス...わかってます...でも、私...ウサギですか?」
「うん...白い...子ウサギ...可愛い...」
「絢人さん...可愛いって言いすぎです...恥ずかしい...」
由紀乃は、俺の胸に顔を埋めた
あぁ、なんて可愛いんだろう
しかし...こうした甘々なこと...
言ったこともしたこともないから
正解がわからない
「由紀乃?」
「はい」
「由紀乃は...俺にどうされたい?」
「え?」
「俺は...由紀乃を思いっきり甘やかしたい...可愛いウサギを可愛がりたくて仕方ない...こんな考えをすること今までなかったから...よくわからん...由紀乃が嫌なら我慢する...」
彼女は上目づかいで俺を見つめて
「私...スッゴく寂しがり屋なんです...でも、そんなこと彼とかに言えなくて、我慢して...」
「じゃあ...いいんだな?由紀乃にかまって、甘やかして構わないんだな?」
「はい...」
「覚悟しろよ...俺の...可愛いウサギ...」
チュッ...
「そうですね...私...本当にウサギかも?かまってもらわないと...寂しいと死んじゃいますよ?絢人さん...」
「任しておけ!」
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