甘い時

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しかし、俺もたくさんの社員を抱える企業の社長だ 仕事に支障をきたさないように なんとか切り替える やはり、仲村の言う通りだ 由紀乃を秘書にしていたら 俺は思いっきり仕事放棄してしまいそうだ 仕事はしっかりやるさ!大丈夫! そうしてるとたまに、ご褒美のように由紀乃が社長室に用事でやってくる(笑) 仲村の気遣いに感謝する コンコンコン 「絢人!こないだの案件だ...けど...失礼!」 海浬がいきなり入ってきた 「あ、本田専務!あの...私はこれで...」 俺を膝枕していた由紀乃が、飛び上がり 「痛っ、なんだ海浬か...いいよ。こないだのってあのシンガポールのか?」 「そう...だ...けど。お邪魔じゃ?」 「いや、大丈夫...クスクス...由紀乃、また後でな」 「はい、失礼します...」 「絢人...ラブラブはいいけど...ここでは気をつけてないと...」 「すまんすまん、でもお前みたいに急にドアをあけるヤツもここには来ないからさ...アハハ」 「いや、それは悪かった」 「ところで...シンガポールの案件がどうした?」 「あ、そうだ。うちと同じように接触してきてる会社があるそうで...」 「...うんうん...」 どうも これはヤバそうな... 「俺は明日朝出発する。絢人お前も週末、向こうにきてくんないか?」 「ああ...わかった」 週末のデートは キャンセルだな... 残念...
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