子ウサギ

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仲村に...いや、仲村さんに言われた通り 無理矢理、彼女を秘書にすることはやめた。 しかし、仲村さんが 彼女を自分のフォロー係につけて仕事を覚えさせると言い なにかと同行することが増えた。 俺としては 仕事であれ由紀乃の顔を見ることが出来るのは 正直嬉しい 「絢人...顔に出てるから...」 「え?」 「デレッとし過ぎ...アハハ」 「海浬...お前付きの秘書が別の人に代わったって?」 「ああ、別に俺に秘書とかいらねえんだが...」 「海浬、お前も専務だからな。秘書は必要だよ」 「じゃあ、眞鍋さん...返してくれよ!」 「いや...それは...」 海浬にからかわれながら 次の事業計画の打ち合わせ会議に向かう 秘書課の前を通り過ぎようとしたとき ドン! 「キャッ」 「いてっ!」 「はい...あ、申し訳ございません」 「......あ、(///ω///)」 「クスクス...絢人!眞鍋さん、怪我ない?」 「はい、大丈夫です。社長、申し訳ございませんでした。大丈夫ですか?」 「...あ、ああ大丈夫...」 「行くぞ、絢人」 俺は海浬に引き摺られながら エレベーターに押し込まれた 「眞鍋くん!ほんとに大丈夫?」 「はい...ニコッ...行ってらっしゃいませ」 彼女のお辞儀を見つめながら ドアは閉まっていった 「はぁ~。ダメだ...彼女に会うとオロオロして...俺、ダメなヤツに見られてないかな~?」 「俺様の絢人が、子ウサギちゃんに翻弄されてるって...笑える...アハハ...」 「海浬ぃ~!俺は真剣に悩んでるんだぞ」 「ゴメン、ゴメン。しかし、眞鍋さんを前にするとマジでダメだな...彼女にはカッコいい姿を見せなきゃな」 「ああ」 「よし、まずは仕事!仕事!行くぞ」 「おお」 俺は気合いを入れ直して 会議に向かった
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