第三章:踏み出す愛
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その時、部屋の外から騒がしい足音が聞こえてきた。外に控えていたらしいファティマやオリヴァーの驚いた声が聞こえる。 足音は段々近くなり、侍女部屋の扉の前で止まった。 「ジャーミア!そこに…そこにいるのか!」 そして、扉を一枚隔てて飛び込んできた声にジャーミアは目を見開いた。 「シオン、様…?」 ハイドは扉に顔を向けると目を細めて笑った。 「な、だから大丈夫だ。信じてやれよ」
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