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今日は11月12日、今学校に向かってる。
『はぁー』
この門を潜るとまた長い一週間が始まるのか、と思いため息をする。
〔おはよー○○!〕
ポンッっと肩を叩かれて誰かと思ったら親友の優奈だった。
『優奈!おはよー!私今すぐでも帰りたい』
〔ダメだよーほら早く入るよっ!〕
強引に腕を引っ張られて、そのまま門の中に足を運ぶ。
門を潜ると大勢の女の子たちがむれを作りながらこっちへ走ってくる。
こんなのいつも通りで慣れちゃってる。
〔いつも通り涼介先輩のファンが来たねw〕
キラキラスマイルで門を潜る涼介先輩を
横目で見ながら校舎に入る。
『学年一イケメンって言われてるほどだからね』
「へー。○○は俺の事なんとも思わないの?」
背後から声が聞こえたかと思ったらふっ。っと鼻で笑う一つ上の涼介先輩。
身長は私よりも8cm位大きくて見上げる形になる。
『別になんとも思いません。では失礼します』
ペコッ。っと頭を下げて優奈と二人で教室に向かおうとすると
ばっ。っと後ろから腕を捕まれて後ろを振り向くと怪しい笑みをしながら見つめられる。
先輩の周りにいる女子たちが睨んでくるから手を振り払う。
『やめてよ皆見てるじゃん』
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