俺と密室にふたりきりでいる気分は?

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俺と密室にふたりきりでいる気分は?

(*´ο`*)=3 「小日向さん、まだ俺の名前聞いて無いだろ?」 「はい」 パールブラックのイカツイフェイスをした車エルファイアが男を迎えに来たので、ヒカルも男と一緒に車に乗った。 エルファイアの中で、ヒカルは緊張していた。 ーーー隙を見せない。隙を見せない。隙を見せない。 念仏みたいに唱えていた。 「大乗 寛〔だいじょう ひろし〕。よろしくな。名刺渡しとく」 ゆったりとシートにもたれていた大乗は、体を起こしてヒカルに名刺を渡した。 「ありがとうございます。よろしくお願い致します」 ロボットみたいに硬くなっているヒカルに、大乗は笑った。 「小日向さん、もう少しリラックスしなよ」 「はあ、わたしの事はお気になさらないでください。オプションのお話を」 パンフレットを広げるヒカル。 「だから、任せる」 「あの……」 「小日向さんに任せる。つけた方がいいものは付けていい」 ヒカルは大乗を見た。大乗は、じっと外を見ている。 ーーーこの人、車に興味ないのかな? 「車、お嫌いですか?」 ヒカルは気になって聞いてみると、大乗がヒカルの方へゆっくり顔を向けた。
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