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クソッタレ君。オムツがバレた後の俺のあだ名はこれになった。遠巻きにクスクス笑われたり、わざわざ俺の近くに来てくせーんだよ!と知らない奴に言われたりした。何かの病気?と知らない奴に心配されたりもした。本当の事なんて言えず、俺は何を言われても黙っていた。あいつ、常にこんな気持ちだったんだな。俺が黙っているので、周りの奴らは調子にのったらしい。ある日、カバンから予備のオムツが消えていた。その日は特に下痢が酷く、何度もオムツを替えていた。ケツはもうパンパンだ。仕方ないので今日は帰る事にした。ドラッグストアに寄り、大人用オムツを手に取ると、ママーあの人ウンチくさーい!と近くにいた子供が俺を指さした。オムツがパンパン過ぎてにおいがもれたか?と、思わずケツを手で隠す俺。コラ!知らない人に失礼を!と親らしき奴が子供を叱り、俺に頭を下げて去っていく。地味に傷付いた俺はさっさとオムツを買い、店のトイレを借りてオムツを取り替えた。これで気持ちよく帰宅出来る。店を後にし、歩き出すと、頭の上にピシャンと何かが落ちてきた。頭頂部を手でぬぐうと、鳥の糞だった。何だよちくしょう!早く帰って風呂入ろう!駆け出すと今度は犬の糞を踏んだ。俺だけ呪いが地味だなオイ!
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