1350人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
家事は仕事をしていないアルの当番だが、慣れるまではアランが丁寧に教えてくれた。
そしてアランは様々な知識を教えてくれる。
彼は聡明だ。
今まで生きていて必要としたこともなかった、花の名前や文字の読み書きなどをアルにたくさん教えてくれる。その時間もまた、日々の楽しみの1つで。
必要としてこなかった知識でも、学べば世界が変わって見える。
花という言葉しか知らずに外に出るより、咲いている花々を一つ一つ違うものとしてみれば、世界の色は違って見えた。
そんな幸せな生活だが、アルには1つ悩みがあった。
それは、彼からする甘やかな香りである。
最初のコメントを投稿しよう!