ステージ2 絡まる糸

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美穂「急に呼び出してゴメンなさい。」 智「こっちこそ、昨日はゴメン。屋上行ったら奈津が、泣きそうな顔で走り去ったもんだからつい…。」 美穂「えっと…柊さんと昔から仲良いですもんね…」 智「あ、まぁ…家が隣だし親同士も仲良いから、小さい頃から一緒で、兄妹みたいな感じだから…」 美穂「そうで…すか。実は、私前々から田中君が好きです。小、中でもそうでしたが、高校でも他校だった人達とすぐ仲良くなれて、いつも輪の中心にいる田中君が好きです。」 智「ぇ…? ま、またまた…何…?罰ゲームか何かです?」 智は辺りを見回した。 美穂「ち、違います!本気です!」 智「え、いや、だって、そんなの俺じゃなくても出し、田頭だっていつも輪の中心じゃないか。田頭に比べたら俺なんか…何もないし、ゴミみたいなもんじゃん…」 美穂「そ、そんな事ありません! 私の周りには、本当の友達と呼べるような人は…。それに、昨日柊さんを追いかけた事もそうですけど…いつも周りの為に、自分の事より他人の為に行動できる田中君が好きなんです。」 智「あ、ありがとう…。ご、ゴメン。こういうの慣れてなくて…テンパってる…。と、と、とりあえず友達からでどうかな?イキナリ付き合うとかは、その…心の準備も出来てないし…言いにくいんだけど、俺田頭の事そこまで知ってるわけじゃないし…。」 美穂「ありがとうございます。少なくとも嫌われているわけではなくて安心しました。これ私のIDです。いつまでも連絡待ってますから…。時間取らせてごめんなさい。」 智「あ、いや…こちらこそ。」
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