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その日、僕は安眠した。
疲れていたのか久しぶりに深い眠りについた。
そして不思議な夢を見た。
場所は今いる漫画喫茶だ。
まるで現実のようにハッキリしていた。
頬っぺたをつねると痛みまで再現された。
『現実?』
僕は不思議な感覚を感じながらブースを出た。
周りには誰1人いなかった。
『やっぱり夢か、、、』
そうと分かると僕は店の中を探索して回った。
勝手に冷蔵庫を開けて食品を食べたり、エッチなコーナーに入ったりした。
好き勝手遊んでいると、ある事に気付いた。
店の作りが全て左右対称になっているのだ。
ドリンクコーナーを曲がると出口のはずが、トイレになっている。
『なんだこれ?変な夢。』
僕は多少迷いながら自分のブースに戻ろうとした。
その時だった。
『こんばんわ。』
背後から老人の声が聞こえて来た。
僕は慌てて振り返ると、そこには全身布で覆われた不気味な老人が立っていた。
頭まで布でスッポリと覆われた老人は男なのか女なのかも分からなかった。
いや、言うならば人間なのか分からないほど不気味な印象だった。
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