毒の杯 (黒)

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  その隣の男は思っていた、 乾杯後の一口、 やけに酔いが廻った・・・。 結局、彼女にとって 僕はなんだったんだろう? 「新婚旅行はパリ?」 ベッドで笑って言ってた彼女。 「白無垢に綿帽子は絶対!」 「綺麗な君に似合うさ」 本気で言ってた僕は招待客。 白無垢の君の横には隣の部署の男・・・ 無理に言い寄られた? 弱みを握られた? ・・・違う・・・ その男の方が“価値“があるから。 そういう女。 わかっている、それこそ 愛し続ける“価値“のない女・・・ わかっているのに 憎いくらいに彼女が愛しい・・・
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