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プロローグ~誰ガ為ノ唄~
『太陽と月を統べし陰陽の巫女現れし時国は光で満ち溢れる。内なる闇現れし時巫女の力は失われ国は滅びの運命をたどるだろう』
──『和ノ国』
最高神『天照』の力を継ぐ者に治められてきた神秘の国だ。
古来より人は神を崇め、神は人に恵みをもたらす……そんな相互関係の中生きてきた。
その仲介をしてきたのが『神の血族』。
神の力を身に宿す『人ならざる者』達は敬われ、恐れられる特別な存在だった。
その彼らに代々伝わる、奇跡を起こすとされる伝説の唄──『神代唄』。
かつてその唄はとある事件により一族と共に失われ、国から奇跡の光は消えた。
……かのように思われた。
今、国に伝わる伝説が現実のものとなる。
失われた神代唄が奏でられる時、奇跡の花が咲き誇る。
その先にあるのは光か、闇か。
これから語られるのは、人と人ならざる者が織りなす不思議な物語……。
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