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「学校行こう」
優美に対してあたしは首を縦に振る。
どうして、こうなったのだろう。
事故にあう前は優美はあたしを頼るおとなしい子供だったのに!
(これじゃあまるで、真逆だよ)
皆に優しくされればされるほど、みじめな気分になる。
「さっちゃん、助けて」なんて、もう二度とだれもあたしを頼ることはないのだろう。
その代わり、あたしはすがるような瞳で人に頼るしか、生きるすべを持たないのだ。
羞恥心を抑えながら、あたしは! 誰かに縋りつくしかないのだ!
(なんて屈辱……)
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