番外編3-3 ありがとう

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「旭。ほら」 「なぁに。ん?」 優はそっと左手を差し出した。 食卓で向かい合った座っているのに、手を繋ごうなんて可笑しいか、とも思ったが。 「いや、そんな顔したから。ほら、約束したろう?」 「……ふふ。そっか。なんかさぁ。優ってロマンチストだよねぇ」 「馬鹿にしてんの?」 「ううん。コウタロウくんもロマンチストだから。桜花はパパが好きなんだなぁって思って」 そして旭はお腹を抱える。 優が「コウタロウって誰なんだよ」と聞いたところで、返って来ない。 今度迎えに行った時に、こっそりリサーチしようと決めた。
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