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「旭。ほら」
「なぁに。ん?」
優はそっと左手を差し出した。
食卓で向かい合った座っているのに、手を繋ごうなんて可笑しいか、とも思ったが。
「いや、そんな顔したから。ほら、約束したろう?」
「……ふふ。そっか。なんかさぁ。優ってロマンチストだよねぇ」
「馬鹿にしてんの?」
「ううん。コウタロウくんもロマンチストだから。桜花はパパが好きなんだなぁって思って」
そして旭はお腹を抱える。
優が「コウタロウって誰なんだよ」と聞いたところで、返って来ない。
今度迎えに行った時に、こっそりリサーチしようと決めた。
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