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「何かまた離婚しそうなんだって。それで色々反省したらしくてね」
「あぁ、だから頑張れって言ったのか」
「そう。ほら、子供もいるし。やり直せるのなら、その方が良いからね」
「そっか。離婚かぁ。俺は考えられないなぁ」
「二人目が産まれる時に言い出したら、全財産取り上げるわよ」
呆れ眼の旭は、お茶淹れるね、と立ち上がろうとする。
そして、ふと言うのだ。
もう毅の子は小学生だって、と。
「そんなに経ったか。そっか。早いな」
「ね。私もびっくりしたよ」
月日の経つのは早くて、その間に自分たちもしっかりと老け込んだ。
色んな出来事を経て、経験値を貯めて、こうして立派なおじさんになったのだ。
それはきっと、あの男も同じ。
二度目の離婚を前に、振り返る過去が沢山あるのだろう。
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