番外編3-3 ありがとう

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「でもさ、それが出来なかったから離婚をしたのよねって。別れた時間があったからこそ、互いに謝れたんだと思うし。正解も何もないけれど、これで良かったのかなぁってさ」 「おぉ、そっか」 「うん、今ホッとしたでしょ」 「はぁ?別にお前が離婚しなかったら、他の誰かと結婚したまでですぅ」 「ほぉ、言うねぇ」 旭は余裕の目付きで、優を見ていた。 「ねぇ、優。本当はあの時、毅のこと睨んだんでしょう?」 「は?覚えてねぇわ」 「ふぅん。それならちょっと、嬉しかったのにな」 「そ、そう?」 「うん……睨んでたのね」 見透かされた優は、顔を赤くして怒った。 そんな過去の話今更なんだ、と。 旭は涼しい顔をしてそれを眺め、ゆっくりと茶を啜っている。
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