3 告白

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「旭ちゃん、何で?」 「あぁ、もう。真弓さん、その話はいいですって」 「そう?でも、旭ちゃん。私が聞きたい時に、逃げられたことある?」 「……ないですけど」 この二人の関係は良く分からないが、真弓の獲物を仕留めるようなあの目は、小山内が逃げられないというのも良く分かる。 だから、だろう。 小山内は、机の下で花村の左手をキュッと握り、観念したように口を開いた。
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