4 反芻

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「私はいい人が傍にいてくれて、幸せだなぁ」 呟いた言葉は、もたれ掛かったソファにぶつかる。 クッションを抱えると、薄っすらと花村の匂いがした気がした。 会いたい。 そう思いながら、ギュッと目を瞑る。 離婚をした人が二度と幸せになったらいけないなんてことは、ない。 また真弓の言葉を思い出す。 長谷川から、また『ありがとう』と送られてきた画面を見て、そのまま花村の連絡先をタップした。
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