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それからずっと筋肉を見せつけられていた。この状況を少しでも楽しもうと思ったが、ポーズのパターンが4種類ぐらいしかなかったので、無理だった。何度か逃亡を試みたが、その度に菊池や先生に殴られてボロボロになった。帰ったら訴えてやろうと思った。
ついには日が沈み、窓の外がまっくらになった。
「もうかえろうぜ、先生」
先生は応えるように、太ももの筋肉に力を入れた。菊池と先生はもうパンツ一丁になっていた。
「筋肉でコミュニケーションとるなよ…でもなんとなくまだ帰る気ないんだろうなってことはわかったよ」
おなかが空いてきた。
「晩飯は用意してるの?」二人は履いていたズボンのポケットからサラダチキンを出して食べた。
「俺のは?」
「サラダチキン持ってないの?」菊池が久しぶりに声を発した。不思議そうな顔をしている。
「プロテインは?」先生も同じ顔をしていった。
「必需品みたいにいうなよ、学校にサラダチキンとプロテイン必要ないわ」
菊池と先生は信じられないといった顔をして食べ終え、またポージングに戻った。
「おい、気を使えや!」それからもずっと筋肉を見せ続けられた。
目を開けると窓には光があふれ、太陽が白く光っていた。
「夢…か?」一瞬そう思ったがそこはやはり教室だった。だが二人はもういなくなっていた。
「あいつら、帰るんだったら起こせよ」
僕は今日が土曜日で授業がないことを思い出した。そして帰ろうと後ろのドアを開けると待ち伏せたように先生が立っていた。
「どこに行くんだい?もうすぐ授業が始まるぞ」
「でも先生、今日は土曜日ですよ」
「おはようございます先生」廊下から菊池の声が聞こえた。
「おはよう、さあ中に入りなさい」先生は菊池を教室に入れると自分も入り、内側の鍵を閉めた。
「では、俺の授業をはじめる!」そう言うと先生はパンツ一丁になった。
「起立、礼、脱衣」そう言って菊池もパンツ一丁になった。
そしてまた二人でポージングをはじめて、筋肉を見せつけてきた。
そしてそれが数時間続き、気づいたら僕もパンツ一丁になり、三人で筋肉を見せつけあっていた。
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