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外観真っ白で扉開けたら中は真っ黒でびっくりしたわ。
そしたらカウンターの中からこれまた黒い人が出てきたからあたし悲鳴上げちゃって。
キャーじゃなくてヴワァーね。
それがここのマスターだったの。
黒いシャツに黒いズボンに黒いエプロンで、無精髭は黒いのだけれど髪の毛は真っ白なの。
いいえ、あたしとそう年は変わらないの。
体質かしらね? 似合ってるから気にした事なかったわ。
とても素敵な髪なの。きっとあなたも気に入るわ。
それで道を尋ねたのだけれどマスターってばすっごい口下手なの。
無口、って言ったらいいのかしら……少しずつ、ゆっくり、静かなマスターの声は低くて、迷子パニックだったのにすっかりお喋りに夢中になっちゃってたの。
んふふ、そう! あたしがお喋りだからね、聞き上手だって気づいたのはあらかたお喋りしてからだったわ!
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