コマンド講座

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 チロチロと舌先で指の腹を舐めていると、朝比の指がぐっと押し付けられた気がした。  ビクッとして舌を引くと、その指がぬるりと口の中へ入ってきて……舌の中央らへんを前後にさすられた。  くすぐったいような、ぞわぞわとした初めての感覚に身体が震え、声が漏れる。 「ンあっ……ひゃ、ああっ……」 「こら、誰が止めていいって言ったと?」  舌から全身に、そわそわと感覚が伝わっていく。  朝比は舌を撫でるのを止めてくれなくて、ぬるりぬるりと舌全体を指で(もてあそ)ぶ。  それから中指も口の中に入れられて、2本の指が或斗の口腔を(まさぐ)った。 「あっ、ああ、んはぁっ……!」  唾液がとろとろと溢れて、口の中をいっぱいにしていく。  液まみれの2本の指で舌を挟まれたり、歯をなぞられて、或斗の身体がピクンピクンと揺れた。 「コマンドに従わん上に、勝手に気持ちようなるなんて、悪か子やなぁ」  しばらく口の中を指で犯されて、それから2本の指が銀の糸を垂らしながら抜かれていく。 「お仕置きするけんね。覚悟しぃ」  そしてSubの本能を刺激するように、笑みのない怒ったような表情で、強く発した。
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