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「Strip,或斗。……服ば全部脱ぎ」
お仕置きと言われてから発せられたコマンドに、或斗の身体が引き攣った。
細くキツイ目がじっとこちらを見てきて、或斗は自分の服をぎゅっと握り、首を横に振る。
「っ、ぜ、全部ッ……?!」
「コマンドに従えない悪いSubにはお仕置きするんが常識や。オレん命令がきけんのなら、もう帰るばい」
朝比にそう言われて、或斗は唇を噛みながら床に目を逸らした。
どうしよう、どうしよう、とまだ冷静な心が或斗が踏み出そうとする一歩を留まらせる。
(帰られたくない、でも、お仕置きなんて……こわい)
するともう一度、今度はため息と共に「Strip,」とコマンドが発せられて、或斗は身体が熱くなっていくのを感じた。ぐつぐつと熱せられて、全身の血液が沸騰していくみたいに熱い。
朝比がこちらを見て、命令をしてくれている。
彼は、それを求めているんだ。
これに応えられれば……きっと褒めてくれる。
頑張ったら御褒美をくれるって、言っていたじゃないか。
そう理解した或斗の本能が、それに従って……
或斗はゆっくりと服を脱ぎ始めた。
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