一話「魔女が棲む館」

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一話「魔女が棲む館」

安藤一香は東京都渋谷区の××高校に住む普通の女子高校一年生である。スポーツも勉強も可不可も無く、ただただ至ってのラノベでよく見た事ある、所謂巻き込まれ系普通の女子高校生。と言った所か。彼女はかなりの情報通で、一時クラスメイトから「スレ住民のオタクネットJKであり、今期アニメを全部視聴するほどの有名なオタク」と須藤ケイからある噂を聞いた。 「魔女が棲む館?」 オレンジに染めたウィッグを黒髪に靡かせ、ショートヘアーに白いリボンをはためかせている一香の同級生である須藤ケイは、妹が同人誌活動(彼女の妹は漫画研究部をやっているし、自分はテニス部に所属しているから滅多に会う事はほぼ無いが)をしているのか、かなりの情報通だ。まーた「今期のあるアニメが炎上した」だの、「今期の一押し神アニメ」とか言ってくるであろうケイが話すのは、所謂趣旨の違う話題だった。 「そうなのよ!最近、女性の人気が高いお店なんだって!其処に行けば、幸運が齎されるって言うハッピーな噂があるって聞いたのよ!」 何だそれ、よくあるオカルトの話か。と一香はケイの話をウンザリしながら聞いていた。 ケイの話はこうだ。     
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