微S執事と僕の日々3
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優しい、と褒められた昴は、ぽっと頬を染め、ふぃと目線を反らして手にしたぶどうを突き出した。 「僕は、優しいに決まってる。ほら、ぶどうだって分けてあげるんだから」 優しい、なんて。 初めてそんな言葉を他人からもらった。 美しい、とは飽きるほど聞いてきた褒め言葉だが、優しい、なんて。 その内面を、心を褒められるのは初めてだ。 何だか、照れくさい。
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