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「しかし昴様の菊蕾は、まだ私を受け入れるようには出来ておられません。だから、代わりに遊女を抱いておりました。申し訳ございません」
「菊蕾?」
抱きしめ、耳元で囁いているうちに落ち着きを取り戻した昴に、暁斗は畳み掛けた。
「男と女がどこでまぐわうかは、知っておられますか」
「うん。子どもの頃、講義で聞いた」
「では、男と男の場合は?」
「え? えっと……」
はた、と昴の頭に、素朴な疑問が湧きあがってきた。
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