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もしくは既読すら付かずに無視されたまま、新学期を迎えることになるかもしれない。
こわい。
でももうメッセージは送ってしまった。後戻りはできない。
ベッドから離れ、ゲームでもしようかとゲーム機のコントローラーに手を伸ばした瞬間、スマートフォンがぽきぽきという、特徴的な電子音を奏でた。
メッセージの通知だ。
俺の心臓が大音量で鳴り響く。
恐る恐る、恐怖の電子端末を手に取った。
画面には新着メッセージがあるという旨を伝える表示。
震える指で、画面をタッチする。
メッセージの送り主は茉莉。
『おっけー! 来週金曜日とかどう?』
おっけー?
これは、お返事はオッケーってこと?
「っしゃあっ!!」
内容を理解した瞬間、俺はガッツポーズをしていた。
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