第1限目:入学式の朝

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悠里は、自宅に近いO市内の『鷹が丘高校』に入学することになっていた。赤いリボンが首元に、ブレザータイプの制服にチェックのスカートの制服。まだ開校10年程の新しい高校だった。 県下での有名な進学校。悠里のパパとママは開業医で、悠里のパパは内科医、ママは婦人科医。両科を併設したクリニックを開業していて、自宅は、クリニックを含む広い敷地にあり、悠里は小児科医の女医を目指していた。 悠里も入学式が今日な為、忙しそう。LINEが既読にならない。 程なくして、あたしは、最寄り駅に付き、真新しい自転車を駐輪場に止め、盗難防止にしっかり、ロックして、駅舎に向かった。 あと、3分で『碧山学園高校』の最寄り駅行きの電車が到着する。あたしは、購入したのの定期券を、自動改札機にタッチさせ、構内から電車に乗り込んだ。この駅が、始発駅なので、席には難なく座れた。 3分後に、電車は定刻通りに、あたしの街の最寄り駅を出発、『碧山学園高校』の最寄り駅まで15分、最寄り駅から、スクールバスで10分の利便性の高い高校だった。 …しかし、数分後、あたしを乗せたこの通学電車に不可解な出来事が起きる…。 それは一体…? まだ、あたしは、何も知るよしも無く、スマホで好きな『いきもながたり』の新曲をイヤフォンで聞いていた…。 第2限目に続く。
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