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少しずつ暗闇に慣れてきた目は部屋の造りを映し出す。
4畳半ほどの四角い部屋。
スレイトが座らされている真正面には人の出入りができるドアが一つある。
そして、そのドアとの間を遮るように立つチャート。
ドアに向かって左側、座っているスレイトの目の高さに小さな窓があり、奥にもう一人誰かが座っているのが見えた。
「君が立とうとするたびに、窓の向こうの彼に電流のスイッチを入れるように 頼んだ。」
「な、なんでっ!」
「だから、実験だって。」
「実験?」
そういうと、チャートは右手の人差し指を、スレイトへと突きつけ、魔力を込めた言葉を響かせる。
「そう。実験の内容はね、君を性の世界へ目覚めさせるものだよ。」
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