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さいわいなのか
俺が意識を取り戻してからそれほど経たずに、自分のいる部屋に誰かが入ってくる音がした
「気づいたか？」
「はい、今しがたジタバタしていたと、見張りの者から連絡が」
人の気配。肩に手がかけられた
「おい。聞こえてるか」
ムーとしか言えないのがもどかしい
「暴れたり、大声を出したりしないと約束すれば縄を解いてやらんでもない。承諾出来るなら二回唸れ。」
素直にムームー言うと顔にかけられた布が取られた。何人かがかりで目隠しや猿轡が解かれていく
目の前には比較的身なりの良い男と、その手下らしい兵士が数名いた
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