茶番

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「おお、これでこそ殿下だ」 男は上機嫌だった。大袈裟に道化のような礼をした 「それで?」 クリムゾンは不機嫌そうに答えた 「言っておくが、今のわたしに政治的な力はないぞ」 「そうは思えませんがね」 男はいやらしい笑みを浮かべて続ける 「依然殿下は聖女王騎士団の総帥でいらっしゃいます」 「…茶番だ。不在の指揮官に何ができる」
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