第二楽章「凍りつく月夜の輪舞曲」

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青白くも見える月から、冴えざえとした月の光が降り注いでくる。 私の命も、この月明かりに溶けてなくなってしまえばいい。 そうしてもし、私の命で代えられるのなら、私の命を彼に与えて彼を救ってほしい。   神よ、どうか……。   「すでに魔物となってしまった罪深き身でありながら、神に祈ります……どうか、彼を助けて……ラズルを救って……。そのためになら、私の命も捧げます……だから、どうか……」 彼を、助けて……。 どうか、神よ……。 「凍りつく月夜の輪舞曲」 -end-
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