第1章

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 晴はそろそろと自らの指を蕾に当てると中に出された愛液を掻き出す為に、まだ柔らかいその中へと2本の指を優しく突き入れた。愛液が出て行く感触にあらぬ所も反応し出すが、それを押さえ込みながら晴は処理をした。 (ダメだ、冷静になれ僕)  急いで処理を終わらせると、身体を泡だらけにして洗いシャンプーまで済ませると落ち着いてきた晴がいた。浴室から出た晴は用意されているバスタオルと晴の服、新品の下着が畳んで置いてあるのを見つけた。 「畳んで用意してくれるなんてマメだな~しかもこのサイズ明らかにこの家にはないものだよな~。もしかして買いに出てくれたのか?気の利く人間だな~」  晴の口からは自然と言葉が漏れていた。  感嘆のため息をつくと着替えを済ませドライヤーを借りて髪を整え脱衣所を後にした。  ジャズの流れてくる部屋に向かう道すがらシンプルでありながら広い家に圧倒されていた。まるで睦月そのもののような部屋だった。  ジャズの流れる部屋の扉を開けるとそこにはリビングでジーンズに紺のセーターを着てソファー着寛ぐ睦月がいた。入って来た晴の姿に気が付くと、さっと立ち上がり晴の側まで近寄ってきた。 「大丈夫か?」 「あ、うん」  その姿に冷静になったはずなのに真っ赤になってろくな返事が出来ない晴がいた。晴は視線が合わせられない。 (なんだよこの人格好良すぎだろ~)  晴は無意識に首の後ろに手を当てると擦りながら部屋の中を見ていた。全体的モノトーンで纏められている室内はシックで大人な感じがした。 「送っていくよ、車で」 「えっ」  睦月は車のキーを春の前にかざしてチャラリとかざした。 「行けるか?」 「うん・・・ありがとう」 「鞄、忘れるなよ」 「あっ、ごめん」  部屋に置いたままになっていたボディーバックを受け取ると晴はそれをきつく抱きしめた。  帰ろうと思えば家まで帰れるが、力の抜けた身体は休息を求めていて、睦月の送るといる言葉は晴の心にポッと火を灯した。
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