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語尾が少し掠れた泣き声。
そこで、おしりの辺りの臭いを嗅いだ。
――ああ、そうか。
掠れた泣き声を上げる子を抱きながらベッドの下を探る。
そこから、パンツの形をした紙を取り出し脇に置き、大きな布を取り出す。
布を広げて敷いて、その上にそっと子を寝かせた。
激しく泣く子の頬を優しく撫で、私は微笑む。
ふわっとした柔らかな頬が、本当に愛しい。
赤ん坊のオムツのテープを剥がし。
中を見る。
水気を含み膨らんだオムツの中。
ベッドの下にあるおしり拭きを取り出し、軽く拭く。
そして、取り出したオムツをお尻の下に敷いて、テープで止めて履かせる。
少し大きめのオムツだが、ほとんどぴったりだ。
「すっきりした?」
尋ねると、いつの間にか泣き止んでいた赤ん坊は指を吸っていた。
抱き上げて、哺乳瓶を口に添えると吸い始めた。
「フフ、忙しいね」
泣くのが仕事。
それが赤ちゃん。
初めての子で、何を望んでいるかがまだ私はわかることができない。
泣き止むまで、色々と試し続けるしかない。
「不甲斐ないママで、ごめんね」
赤ちゃんの世話は、とても、大変。
でも、すごく、愛しい。
だから、私は。
頑張れる。
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