……おわりのつけたし

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……おわりのつけたし

 『おわりに』に書こうと思って忘れてしまったことがあったので、ここでつけたしを……。  一連の”白銀時代”の物語は、『破霊の剣』というお話から始まりました。  散逸した幻の回し読みノートなのですが、そのストーリーは本作の終盤でネウィルが語った過去話のほぼそのまま。  実はネウィル、初登場の段階の彼は、ヒールというかヴィランというか、つまり悪役でした。主人公では勝てない壁の一つとして、彼が居座っておったのですが……。  作品上の時系列としてそれから十数年(現実世界ではそれ以上……)、『書記メルローチェと王家の呪い』を書くにあたって、ヒロインをエスコートする騎士として、彼をもう一度呼び起こしてみました。上手くキャラクタが立っていればいいけれど。  もうひとつ、『もしかしたら後日譚』をお読み頂いた方はお気づきかも知れませんが、本作から別の方向へ話が延びる可能性があります。  必要なキャラクタたちは、ほとんど揃っておりますが、簡単には風呂敷を畳めない話になりそうで、ためらう御陵……。  主人公一人にメインキャラクタが三人。彼らは既出の人々です。  それにサブキャラクタが四人くらい。これからどこかで出てくる人たち。  ごく短い話を試しに一つ創ってみようかな、という感じです。  ……いつになるんだか。
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