水曜日

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今、僕の膝の上で眠るカンコ。 耳は綺麗に繋がって、ほとんど元通りになったのだが、尻尾は自分で舐めすぎたせいでひっつかず、先っぽが小さく二つに分かれてしまった。 やはりエリザベスカラーを付けるべきだったと今でも後悔している。 そういえば、あの時の彼氏。 救急隊の元彼氏。 僕はあまりにも幸せすぎて、深くは考えなかったのだが、何故別れたのだろう。 そのことについては今までに一度も聞いたことがない。 明里さんのような可愛い女性と別れたい男なんているのだろうか。 どちらにせよ、明里さんから別れを言い出したのだとしたら、もし僕が彼の立場なら、そう簡単には諦められない。 きっと微かな可能性を見出しては何とかならないかと考えるはずだ。 もしかして……。
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