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二つのうちのもう一つのわがまま。 本で夢見た美しい景色をどうしても見たくて、ソロンと二人でこっそりと見に行った。 二人しか知らない場所。 けれどきっと、彼は忘れてしまっているでしょうね。 「…転移…」 ……愛しい人よ、さよなら。この世界よ、さよなら ねぇ、私の愛するソロン? 私は誰にも屈しないわ。誰にも殺されたりなんかしない。 最後の幕引きは自分でひくの。 ~前章・完結~
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