0人が本棚に入れています
本棚に追加
二人は僕の手を掴んだまま砂漠の上を飛んだ。蟻地獄の化け物も巣が遠ざかっていく。でも飛ぶのが苦手なズルンズであるエメドラちゃんもブラカスちゃんも、やっぱり僕を掴んで一緒に飛び続けるのは、やっぱり無理だったみたいだ。
「ううーん、私もうダメみたいです~」エメドラちゃんが言った。
「OK、オレも限界。あそこのサボテンまで飛んでいったん地上に降りよう」ブラカスちゃんも賛同した。
二人はフラフラと飛びながら、砂漠にポツンと一本立っているサボテン目指して飛んでいった。
最初のコメントを投稿しよう!