第1章 腕相撲バトラーになる! 1話 美術部V S腕相撲

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第1章 腕相撲バトラーになる! 1話 美術部V S腕相撲

俺は普通の中学生美術部員だ。 そうだ、俺はなんの変哲もない美術部員。強いて特徴を挙げるなら髪型がパイナップル見たいなところだろうか。 そんな俺は今、日本一の腕相撲バトラーを決める大会の舞台に立っていた。 そう、あの時から俺の生き方は変わった。 それはたった3ヶ月前の事ーー 「よし!今日も部活行くか」 そう言って俺は部室行った。だけどそこにはいつもの静かな部活ではなくThe不良という奴らがいた。 何事かと思った俺は駆け足で部室に入って行った。 そこにはパイナップルカラーのモヒカンの男が美術部の部長の胸ぐらを掴んでいた。 次の瞬間、部長は壁に叩きつけられた! 「がはっ!?」 「部長!!!」 俺は急いで部長のところに走っていった。 「大丈夫ですか部長!」 「お前か…」 よく見たら部長は頭から血が出ていた。 俺は急いで止血しようとしたが、 「僕の事はいい……それよりあいつらがッ!」 そう聞いて俺はモヒカン頭の方を睨んだ。 「へっ、とっとと俺たち腕相撲部に部室を渡さねーからこうなるんだよ」 「部室を渡さねーからだと、どういう事だ!」 俺はモヒカン頭の奴が言った事の意味が分からなかった。 「お前知らねーのか? 今では世界的に人気がある腕相撲。だから日本ではどこの学校でも腕相撲部をつくらなねーといけねーんだよ。だがこの学校には教室がねー、だからもっとも成果をあげてねー美術部が腕相撲部と取り替えられる事になったのさ」 「な?!、そんなのおかしいだろ!」 「悪ーがもう決まった事だ」 俺はモヒカン頭の言葉を聞いて頭が真っ白になった。 そして、俺たちの美術部は終わりを迎えた……
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