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2話 部長の危機?
……あれから、1週間がたった。
俺はこの1週間、とても生きた心地がしなかった。
そんな時、俺のところに一本の電話がきた。
「はい、もしもし」
俺はろくに名前も見ずに電話に出た。
電話に出た俺はその声を聞いて驚いた。
その相手とは、部長の母親だったのだ!
『美術部の子ですよね』
「はいそうです。どうしましたか?」
『それがうちの子が学校から帰って来てからすぐに出て行ってまだ帰ってきてなくて、何か知らないかと思って』
それはおかしい、なんだていったって部長は超がつくほどの良い子ちゃんなのだから。
「えっ!部長は何か言ってませんでしたか?!」
『そういえば、若鷺腕相撲協会に行くと言っていたわ』
「腕相撲協会だって!!」
俺は「腕相撲協会」と聞いて声を荒げた。
そのまま電話を切って急いで外に出た。一瞬、母さんに声を掛けようと思ったが今はそんな時間ももどかしかった。
くっ!どうしてなんだ部長。なんで一人で行ってしまうんだ!
俺は歯を噛み締めた!
「とにかく急がなければ、部長が?!」
そう言って俺は若鷺腕相撲協会に向かって走った。
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